【フロアタイルDIY】
賃貸でもOK!プロが教える床の貼り方・選び方・注意点

「部屋の床、なんだか物足りない…」「キッチンの床だけ、おしゃれな石目調にしたい」「賃貸だから」と、床のDIYを諦めていませんか?
そんなあなたの理想を叶えるのがフロアタイルです。カッター1本で施工できる手軽さと、本物と見間違えるほどのリアルな質感で、今DIY好きの間で大人気です。
この記事では、フロアタイルの基本から、ウッドカーペットやクッションフロアとの違い、そして初心者でも絶対に失敗しない貼り方のコツまで、専門店のプロが徹底的に解説します。
もう「難しそう」「失敗したらどうしよう」と悩む必要はありません。この記事を読めば、あなたも今日からフロアタイルDIYマスターです!
フロアタイルとは?

フロアタイルとは、塩化ビニル(PVC)という素材でできた、正方形や長方形のタイル状の床材です。塩ビタイルとも呼ばれます。
最大の特徴は、高い印刷技術と表面の凹凸(エンボス)加工によって、本物の木材や石材と見分けがつかないほどリアルな質感を再現していること。それでいて、カッターで簡単にカットできるため、DIY初心者でも手軽に施工できるのが魅力です。

また、傷に強く耐久性が高いため、家庭だけでなく店舗やオフィスなど、土足で歩く場所にも使われています。
結局どれがいいの?床材3種を徹底比較
「フロアタイル」「ウッドカーペット」「クッションフロア」、どれも手軽な床材ですが、それぞれに得意なこと、不得意なことがあります。あなたの目的に最適なのはどれか、比較表でチェックしてみましょう。
貼り方で選ぶ!フロアタイルの主な種類
フロアタイルは、裏面の加工によっていくつかの種類に分かれます。あなたの目的やスキルに合わせて選びましょう。
- シールタイプ(裏面粘着)
裏面がシールになっており、剥離紙を剥がして貼るだけの一番手軽なタイプ。特別な道具も不要で、DIY初心者の方に最もおすすめです。 - 置くだけタイプ(吸着タイプ)
裏面に滑り止め加工が施されており、接着剤なしで置くだけで床に吸着します。何度でも貼って剥がせるので、賃貸住宅の原状回復に最適です。 - はめ込みタイプ(クリックタイプ)
タイルの側面にある凹凸をはめ込んで連結していくタイプ。接着剤が不要で、一度はめるとズレにくく、本格的な仕上がりになります。
【実践】フロアタイルDIY 5ステップガイド
ここでは、一番人気の「シールタイプ」と「置くだけタイプ」の貼り方を解説します。手順は驚くほど簡単です。
準備するもの
- フロアタイル本体
- カッターナイフ(大きめのものがおすすめ)
- カッターマット
- 金属製の定規(30cm以上)
- 鉛筆
- メジャー
- STEP1 / 床の掃除と準備
まず、施工する場所の家具を全て移動させ、床のホコリや油分をきれいに拭き取ります。床が汚れていると、タイルの接着力が弱まる原因になります。床は完全に乾かしておきましょう。 - STEP2 / (レイアウトを決める(割り付け)
部屋の壁は必ずしも直角ではありません。部屋の真ん中に基準線を引いて、そこから貼り始めると、壁際が不自然に細くなるのを防げ、仕上がりが美しくなります。 - STEP3 / フロアタイルの貼り付け
基準線に沿って、1枚ずつ丁寧に貼り付けていきます。シールタイプの場合は剥離紙を剥がして、置くだけタイプの場合はそのまま、空気が入らないように端からゆっくりと床に圧着させます。タイル同士の隙間ができないように、ぴったりと突き合わせて並べていきましょう。 - STEP4 / 壁際のカット
壁際まで来たら、必要なサイズを測り、タイルに印をつけます。金属製の定規を当て、カッターで数回切り込みを入れます。深く切り込む必要はなく、折り目に沿ってパキッと折ればきれいにカットできます。 - STEP5 / 障害物のカット
柱などの障害物がある場合は、紙などで型紙を作ってからタイルに書き写し、それに沿ってカットすると失敗がありません。
DIYで失敗しないための重要ポイント
下地の状態が最も重要
フロアタイルは、平坦で硬い床の上に施工するのが基本です。畳やカーペットのような柔らかい床の上に直接敷くと、タイルが沈み込んでつなぎ目が浮き上がったり、破損したりする原因になります。畳などの上に施工する場合は、必ず合板(ベニヤ板)などを敷いてからフロアタイルを貼ってください。
賃貸物件での注意点
「置くだけタイプ」や「貼って剥がせるタイプ」は賃貸に最適ですが、元の床材(特にクッションフロア)との相性によっては、長期間敷いたままにすると跡が残る可能性もゼロではありません。心配な場合は、目立たない場所で試すか、床とタイルの間に保護シートを挟むなどの対策をおすすめします。
水回りでの使用
フロアタイル自体は耐水性がありますが、タイルとタイルのつなぎ目は完全防水ではありません。キッチンや洗面所などで大量の水をこぼした場合は、つなぎ目から水が染み込む可能性がありますので、速やかに拭き取ってください。
フロアタイルに関するQ&A
まとめ:フロアタイルで、もっと自由に床を楽しもう!
フロアタイルが、いかに手軽で創造的なDIYアイテムであるか、お分かりいただけたでしょうか。

フロアタイルの魅力まとめ
デザイン性
本物のような質感で、貼り方次第で個性的な空間に。手軽さ
カッター1本でOK。初心者でもプロ級の仕上がり機能性
傷に強く、掃除も簡単。賃貸でも使えるタイプが豊富。
もう床の色や素材で悩む必要はありません。フロアタイルを使って、あなただけのオリジナルな空間を創造してみてください。